早いところ続きを考えないとな・・・。
そうは思っても、今忙しくてね・・・。ははははは・・・。

  1. *第7節 たまにはお嬢様もいいかも

 最初に全てを失ったと言ったが、正確には、単にO−KUN集団農場のボスの地位を取り上げられ、普通の農作業の地位に下ろされただけだった。俺がボスだった頃は、ボスの下は全て農作業役で、給料も同じだった。キツネとネコと俺、ウサギの3人で賭けをし、見事負けて、勝ったキツネが新たなボスとなった。ネコは次に偉い地位についた。一作業人に戻った俺は、久しぶりの重労働に耐え切れなくなり、作業の途中でO−KUN集団農場を抜けてきたのであった。そして向かう先はショコラお嬢様のところだったのだが、ちょくちょくこちらへ戻ってはいる。そこしか帰る場所がないからだ。
 O−KUN集団農場には男しかいないが、A−KUN集団農場という農場が近所にある。近所といっても、瞬間移動なら一瞬だが、歩いたら3日かかる。A−KUNは女しかいない。オカマしかいないところは存在しないが、男女共同でやっているAO−KUN集団農場というのも、あり、ここはO−KUNとA−KUNの間に位置している。大体が夫婦生活を営んでいる奴らが入るところで、O−KUNとA−KUNの中の奴らが出会いを求めて流れ込む場でもある。宿泊施設もあるが、別に純愛禁止区域のような怪しさはない。
 O−KUN集団農場が何を意味しているのか分からない奴もいるので、ここで言わせてもらうが、「れたちツネとサギとコの集団で農場をやっているんだ、何か文句あるか!」の略である。A−KUNは頭が「おれたち」ではなく、「あたしたち」になっただけである。
 俺はO−KUNでの仕事をさぼっているので、怒られると思い、今はAO−KUNにいる。そこの宿泊施設の空き部屋で暮らしているというわけだ。先日知り合いのミミたんにあった。彼女はA−KUNで働いているが、そこで働く限り食べてはいけるが、金持ちにはなれないことに今更気づいたらしく、愚痴をもらしていた。
「はー、ここにいる限りいい男にも会えないのよね。」
「お前でいい男が釣れるかよ。」
「あんたにいわれたくないってーの!」
「あーあ、ショコラお嬢様と結婚できたらなー。再びO−KUNのボスに戻れるだけの金が手に入るのに。」
「あんたでお嬢様が釣れるわけ?」
「無理だった。」
「でしょー?」
「あーあ、彼女と結婚できたら、お前にもお金を分けてあげるのに。」
「マジで?」
「俺は何時だってマジな男よ。」
 俺がふっと笑うと、ミミたんの耳がピクンと反応した。

「でもなー、どーやってお嬢様を手にいれようか。」
「無理矢理ここに連れてきて、レイプしちゃえばいいじゃん。」
「おいおい、彼女はお前のように『たまにはレイプされてもいいかも』なんて思わねーんだよ。」
「そうかな、いいと思ったんだけどな。」
「まあお嬢ちゃんを覚醒させちゃえばこっちのもんだけどさ。」
「でも彼女を連れ去るのはいいとして、その後が大変じゃない?数年後に彼女を戻しに来ても、だめなんじゃないかな。」
「ミミたん。お嬢さまをやってみたいとは思わない?」
 ミミたんは俺がお嬢様と愛を営んでいる間、お嬢様に化けて、ベッドの上で寝ている計画に同意した。